X線自由電子レーザー施設「SACLA(さくら)」で活躍するスタックの製品

「SACLA(さくら)」はX線自由電子レーザー(以下 XFEL とします)を発振・観測する施設です。

XFELは波長がX線(可視光よりも波長がとても短い)領域のレーザーで、

物質を原子レベルの 大きさでかつ瞬時の動きを観察することができるまったく新しい「夢の光」です。

SACLAは、第3期科学技術基本計画(2006〜2010年)の国家基幹技術の1つとして選定され、

理化学研究所と高輝度光科学研究センターが協力して建設しました。


2011年6月7日、この施設で波長 1.2 オングストロームのレーザー発振を実現し、 同10日には世界最短波長である 1.0 オングストロームのX線レーザーの発振に成功しました。

その成功の一助として、スタック(STAC)の製品が高い信頼性と実績で活躍しています。


Spring-8 ご担当者 様からいただいたコメントを基に、弊社製品の選定ポイントを記述いたします。


●業界の一歩先を行くハイスペック対応実績

スタック製品を選定した理由は、まずは、本施設の試験加速器においてカメラリンク光伝送器および切替器の運用実績があったことです。

使用予定の高解像度カメラはクロック80MHzの比較的周波数の高いカメラでありましたが、光伝送器の選定時に、この高クロックに対応できる製品がリリースされていたこと。

●手厚いサポート

そして、導入前にカメラとの接続試験の協力をいただき、丁寧に動作確認を行っていただけたことから、サポート体制も十分であると考えました。

また、施設への設置環境に合わせて、電源の改造やリモート操作部のコマンド追加など、柔軟な対応が可能であったことも、本製品を選択した大きなポイントになりました。

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